バイク意識調査2025|約7割が旧車人気を実感、昭和・平成バイクのデザインと雰囲気が魅力
約7割が「昔のバイク人気」を実感、昭和・平成バイクの魅力が再評価される結果に
プラスト株式会社と共同で、全国の20~59歳の男女420名を対象に「バイクに関する意識調査」を実施しました。
バイクに興味を持ったきっかけや、近年の旧車人気の実感、昭和・平成バイクの魅力、視聴されているバイク関連の動画・SNSコンテンツ、今後乗りたいバイクのタイプなどについて調査した結果、バイクに対する価値観や関心の変化が明らかになりました。
調査概要
- 調査名:バイクに関する意識調査
- 調査手法:インターネットアンケート
- 調査期間:2025年12月10日~12月16日
- 調査対象:全国の20歳~59歳の男女
- 有効回答数:420件
バイクに興味を持ったきっかけは「家族・友人の影響」が最多
まず、バイクに興味を持ったきっかけについて質問したところ、最も多かったのは「家族・友人が乗っていた」(44.3%)という結果となりました。内訳を見ると、「映画・ドラマ・漫画・アニメ」(35.5%)、「移動手段として便利だから」(30.2%)、「デザインが好き」(24.3%)、「芸能人・YouTuberの影響」(20.5%)と続いており、複数の要因がバイクへの関心につながっていることが分かります。
- 家族・友人が乗っていた:44.3%
- 映画・ドラマ・漫画・アニメ:35.5%
- 芸能人・YouTuberの影響:20.5%
- デザインが好き:24.3%
- 移動手段として便利だから:30.2%
- その他:1.4%
身近な人の影響が最も大きい一方で、エンタメコンテンツやSNS、実用性といった要素もバイクに興味を持つ重要なきっかけとなっており、単一の理由ではなく複合的な要因によって関心が高まっている実態が浮き彫りになりました。
また、自由回答では「格好いい」「機械的興味から」「いじりやすい」などの声が寄せられ、バイクならではの“メカ感”や“所有する楽しさ”に惹かれている人も一定数いることが分かります。
昔のバイク人気は「感じる」が約7割。受け止め方には個人差も
次に、最近、昔のバイクが人気になっていると感じるかについて質問したところ、「強く感じる」(21.7%)、「なんとなく感じる」(46.9%)を合わせ、約7割が「人気になっていると感じる」と回答しました。
一方で、「あまり感じない」(22.9%)、「全く感じない」(8.6%)と回答した人も一定数存在しており、旧車人気の広がり方や実感の度合いには個人差があることが分かります。
- 強く感じる:21.7%
- なんとなく感じる:46.9%
- あまり感じない:22.9%
- 全く感じない:8.6%
今回の結果から、昭和・平成のバイクに注目が集まっている一方で、すべての人が同じように「ブーム」として捉えているわけではなく、情報への接触頻度やバイクへの関心度によって感じ方に違いが生じている様子がうかがえる結果となりました。
昭和・平成バイクの魅力は「デザイン」と「雰囲気」が中心
昭和・平成のバイクにどのような魅力を感じるかについて質問したところ、約半数以上が「デザインがかっこいい」(53.8%)と回答しました。
内訳を見ると、「音や雰囲気が好き」(43.8%)、「今にはない“味”がある」(43.6%)といった回答も多く、外観や性能だけでなく、バイク全体が持つ空気感や独特の存在感が評価されていることが分かります。
一方で、「最新モデルより個性がある」と回答した人は21.4%にとどまり、感じ方には幅があることもうかがえます。
- デザインがかっこいい:53.8%
- 音や雰囲気が好き:43.8%
- 今にはない“味”がある:43.6%
- 最新モデルより個性がある:21.4%
- その他:1%
- 魅力は感じない:7.6%
今回の結果から、多くの人が昭和・平成バイクに対して「なんとなく良さを感じている」一方で、その魅力はスペックや性能といった分かりやすい要素よりも、「雰囲気」「ノスタルジー」といった感覚的な価値に支えられていることが読み取れます。
自由回答では、「憧れ」「いわゆるノスタルジー」といった声も寄せられており、過去の思い出や感情と結びついたイメージが、旧車人気を後押ししている要因の一つと考えられます。
バイク関連コンテンツはYouTubeが中心。約半数が利用
バイクに関する動画・SNSコンテンツについて、実際に視聴している媒体を尋ねたところ、最も多かったのは「YouTube」(50.0%)でした。次いで「TV・配信ドラマ・映画」(25.5%)、「TikTok」(21.4%)、「Instagram」(19.5%)という結果となっています。
- YouTube:50.0%
- TV・配信ドラマ・映画:25.5%
- TikTok:21.4%
- Instagram:19.5%
- X:11.4%
- その他:0.5%
- ほとんど見ない:25.2%
今回の結果から、バイク関連情報の接触先としてYouTubeが圧倒的な存在感を持っている一方で、TikTokやInstagramといったショート動画系SNSも一定の割合で視聴されており、情報収集の手段が一つに偏っていないことが分かります。
長尺で詳しい解説を求める層と、短時間で雰囲気や映像を楽しみたい層が混在している状況を踏まえると、バイクコンテンツは「じっくり見る媒体」と「気軽に触れる媒体」を使い分けながら消費されている実態が浮き彫りになったと言えるでしょう。
今後乗りたいバイクは「ネイキッド」「アメリカン」が上位
今後、どのようなタイプのバイクに乗りたいと思うかを質問したところ、最も多かったのは「ネイキッド」(33.1%)でした。続いて「アメリカン」(32.6%)、「スーパースポーツ」(27.1%)が上位に並ぶ結果となっています。
一見すると定番ジャンルが中心に見えますが、回答は一部に偏ることなく、さまざまなタイプに分散している点が特徴的です。
- ネイキッド:33.1%
- アメリカン:32.6%
- スーパースポーツ:27.1%
- 輸入車:14.5%
- 旧車:21.2%
- オフロード:17.4%
- スクーター:22.1%
- EV:8.3%
- トライク:6.4%
- その他:1.4%
今回の結果から、ネイキッドやアメリカンといった定番ジャンルが支持を集める一方で、旧車、スクーター、EV、トライクなど、ライフスタイルや価値観に応じた多様な選択肢が検討されている実態が読み取れる結果となりました。
少数派ではあるものの、EVやトライクにも一定の関心層が存在しており、今後の技術進化や利用シーンの拡大次第では、選択肢として定着していく可能性も考えられます。
まとめ|バイクは「身近な影響」と「感覚的な魅力」で支持される存在に
今回の調査から、バイクへの関心は、家族や友人といった身近な人の影響をはじめ、映画・アニメ・SNSなどのエンタメコンテンツをきっかけに広がっていることが明らかになりました。バイクとの接点は一つに限られず、日常の中で自然に興味を持つ人が多いことがうかがえます。
また、昭和・平成のバイクについては、「デザインがかっこいい」「音や雰囲気が好き」「今にはない味がある」といった声が多く、性能やスペック以上に、感覚的・情緒的な価値が評価されている傾向が見られました。旧車人気の背景には、ノスタルジーや憧れといった感情面の要素も大きく影響していると考えられます。
これらの結果から、バイクは単なる移動手段としてだけでなく、ライフスタイルや趣味、自己表現の一部として捉えられている存在であることが明確になりました。今後も、世代や価値観に応じた多様な楽しみ方が広がっていくことで、バイク市場は新たな広がりを見せていくと考えられます。






